ぷもも園

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ガバの木と海のある街で(第5回)

 

ディアルガに乗って現れたのは、スーツに身を包んだ50前後と思しき小太りの中年男性。降りるやいなや

 「俺のダディーをいじめるとか違うだろ?」

 とのたまう。ディアルガの咆哮を聞きつけて街の人々が集まってきた。

 

 

モロ感爺「お前はもしや・・・島田だな?」

 島田「そうだ。それがどうしたんや。」

 モロ感「あの島田か。「ガバ穴ダデイー」にタチ役として出演したものの挿入できず、コブラ三木谷の救援を仰いだ挙句に、顔叩きの儀式を挙行した指示厨インポデブの島田か。」

 こう言って口許に不敵な笑みを浮かべる。

「悪いがお前のようなインポ野郎はうちの激ハメの相手にはならないね。」

 激ハメ爺ちゃんの威を借りてイキリ散らすモロ感爺。もっとも観衆の大抵はモロ感派だからこんな発言にも雨霰のような喝采が降り注ぐ。

 

 ぽつりぽつりと集まった人々は、いつしか黒山の人だかりとなって、4人の戦士たちを取り囲んでいる。こうして我が家は数分前のほのぼのとした雰囲気から一転、汗と血に塗れた戦士の匂いが漂い、観衆の熱気の湧き返るバトルステージと化した。

 

 モロ感爺の大胆な挑発は島田の闘争心に火をつけた。

島田「ちょっと待っときや、大きいの(ダメージ)入れてやるからな」

戦闘態勢に移る島田。スーツを脱ぐやいなや現れたのは縄に縛られた体。その奇怪な姿に、観衆の間には「まるで出荷前の豚みたいだぁ」とどよめきが走る。

 

 一方のモロ感爺側も準備万端。さっきまで散々太マラをねだっていた我馬は、島田の到着によって普段の真面目で優しい姿を回復している。

 

 島田のHere we go!(戦闘開始の合図)とともに闘いの火蓋は切って落とされた。

 

 逸物をそそり立たせた激ハメ爺ちゃんがまっしぐらに島田に襲いかかる。一方の島田はやはりインポ状態。島田にはとても勝ち目はないと誰もが思った。

 

 激ハメ爺ちゃんが島田に触れようとした時、事件が起きた。島田はあろうことか激ハメ爺ちゃんを抱き込んだ。超展開に困惑する激ハメ爺ちゃんに対して島田は熱烈なキスを浴びせる。呆気に取られたただ黙り込む観衆。戦っているはずダディーとモロ感爺すら動きを止めた。静寂に包まれたステージには島田と激ハメ爺ちゃんの交わす「ジュルル!!チュッピッチュ、ピッチュスゥ!チュル!…チューチュ!」という宇宙一最悪なさえずり否吸引音が響き渡る。

 

「そうか・・・これが奴の秘策か・・・」

観衆の一人が口を開いた。

「奴は激臭キスで激ハメ爺ちゃんを倒そうとしてるんだ!」

 

島田のしつこいキスの果てに解放された激ハメ爺ちゃんが地面に倒れこむ。どうやら強烈な島田の毒にやられて失神しているようだ。

 

 キス魔の手はモロ感爺にも及ぼうとしている。頼みの綱である激ハメ爺ちゃんのいなくなったモロ感爺は哀れだった。絶対負けるはずのない激ハメ爺ちゃんが倒れた。迫り来るキス魔島田に対して「許して」と助命を懇願するモロ感爺。そこにはさっきまで見せていた余裕は少しもみられない。やがてモロ感爺は戦意を完全に喪失し、逃げ惑った。モロ感爺の戦士にあるまじき逃避行為に、観衆の間にブーイングの嵐が巻き起こる。

 

 もっともモロ感爺は逃げることに関しては一流である。島田と我馬が狭めていく包囲網を何度も何度もかいくぐる。こうして戦いは膠着状態になった。すると我馬と島田が何か話し始めた。それから少しして

 

我馬「1919191919419!!」

 

我馬&島田「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 我馬と島田による天地を轟かせる爆音攻撃が77歳の老体に容赦無く突き刺さる。声をすぐそばで聞いていたモロ感爺は鼓膜を破壊されてしまい、後ろからひたひたと迫る島田の音に気がつかない。そしてついに島田に捕まってしまった。島田の魔の手からは絶対に逃れられない!

 

  必死に顔を背け拒否するモロ感爺に対して、島田は顔を押さえつけてその唇を吸引する。モロ感爺が失神してなお唇を貪り続ける島田。島田から解放されたモロ感爺はもはや虫の息であった。 

 

こうして戦闘は幕を閉じた。島田と我馬は街へと凱旋に向かった。人々は皆この勝者に付き従って行った。周りにはもう誰もいなくなった。そして最後にはただ2人の老人が残された。彼らは負けたのだ。歴戦の猛者は島田の奇策の前になすすべもなく負けたのだった。

 

 

次回予告

 

 モロ感爺を撃破し、一躍英雄の座に上り詰めた我馬と島田。我馬の身に突如として異変が発生する。もがき苦しむ我馬に対し医師・現場監督から言い渡された衝撃の事実とは・・・?