ぷもも園

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新宿日記

2020/2/25

拓也には故郷なんてものはねぇよ。オレはずっとそう思っていた。オレにも生まれ育った街はある。だけどいい思い出なんてひとつも無い。学校でいじめられ、家では暴力を振るわれ、あの日々の映像は今でも時々オレの胸の中に去来して、その度にオレを死ぬほど苦しめる。故郷なんて消えちまえばいいんだよ。あの街のビルも家も学校も人間も、爆弾が落ちてきて一纏めにみんな消えちまえばいいんだよ。故郷なんてものは嘘だ。ある街に心を落ち着けるなんて馬鹿げている。

けれどもこんなオレにも故郷はあった。新宿。それはタクヤの本当の故郷だ。オレの魂の故郷だ。空を突き抜けるようにして聳えるビル群、その足元を忙しなく行き交う人々が織り成す悲喜交々の物語。無機的な人工物の集合体に見えるこの街は、実はどんなのどかな風景よりも温かくて、オレの心に染み入り、そうして深い深い安らぎをもたらしてくれる。

あちこちで繰り広げられる男達の濃密な交いもまた新宿の風物詩である。散々ケツを掘られたと思ったら、また違う別の男が現れて高速ピストンのガン掘りを喰らわしてくる。掘らてるときにあぁオレは今生きてるんだ!ってしみじみ感じるぜ。苦しくて苦しくてマジ狂いしてるのに胸に込み上げるのは生の悦び。この街と野郎達のお陰でオレは生きているんだなって思う。

今日の午後はウリで渋谷出張。午前中はジムでパンプこなして、漢汗の香りを染み付けたジーンズの下にはいつもの競パン。予定の15分前に渋谷着。渋谷の良さはほんとよくわかんねーぜ。再開発再開発ばっかで落ち着きが無い。こいついっつ工事してんなって思うぜ。指定されたホテルの部屋のドアを開けると、そこにいたのは高橋英樹似のオッサンと25ぐらいの兄ちゃん。兄ちゃんの方にはどっかで見覚えがあるぜ。オッサンはオレを見ると座っていたベッドから立ち上がって、窓際の椅子に誘った。

続きはまたそのうち書く。すんげぇプレイだったんで楽しみにして欲しいぜ。