ぷもも園

pixivに移行中(あちらなら気兼ねなくまんまん言葉を連発できるので)

太いシーチキンが欲しい

ダディー「太いシーチキンが欲しい…(空腹) 19.4時間残業させられて何も食ってないんだよなぁ…真夜中で食べ物屋はやってないし腹減り過ぎておすぎになる…」

ダディー「あ゛!(コンビニ発見) 行くよぉ行く」

コンビニを見つけるや否や走り出すダディー。足を前に出す度にだぶだぶとした腹の肉が波打ちます。閉まりかかった自動ドアにぶつかりそうになりながら一目散に目指したのはもちろん缶詰コーナー。そこには様々な種類の缶詰が整然と陳列されていました。

ダディー「しゃぶりたい…」

しかし肝心の太いシーチキンは見当たりません。並んでいるのは細いシーチキンや細い鯖缶ばかりです。

ダディー「粗チンチン(レベルの品揃え) …」

それでも太いシーチキンを諦めきれないダディー。店員を見つけると物凄い勢いで問いかけました。

ダディー「大きいシーチキンくださぁい?」

島田店長「ちょっと待っときや。今(在庫確認)入れてやるからな?喜ぶんやど?(殿様商売)」


19.4分後

島田店長「無い^〜無い(悲愴)」

ダディー「イッパイイッパイホシイイイイイイ!!!!(駄々をこねる)」

島田部長「ホラ(代わりに持ってきた太い鯖缶を見せる)。欲しいんやろ?欲しいって言ってみーや?(押し売り)」

ダディー「ぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさ!(意味不明) うーん最高!(皮肉)」

島田店長「え?」

ダディー「太くても鯖缶はいらない…」

島田店長 「太いシーチキンは無いんやど?」

ダディー「じゃあ細いシーチキン下さぁい?」

島田店長 「細いシーチキンの何がいいんや…(理解不能) 細いシーチキンより太い鯖缶のほうが中身がたくさん入ってるんやど。本当は鯖缶が欲しいんやろ?」

ダディー「(客を)ペロペロ舐めち…」








ダディーは仕方なく細いシーチキンを買いました。それだけだと物足りないので、オッパ芋のフライドポテトも買いました。合わせて194ぷもも円でした。

ダディー「あの店長キモ(罵倒)…もはや鯖缶以下、細いいわし缶だね」

散々残業させられた挙句に太いシーチキンは手に入らず、ダディーは明らかに不服げです。おまけに家まではあと19.4分かかります。

「家まで我慢できぬ…」

しばらく歩くと公園を見つけました。住宅地の中とはいえ、それなりに広い公園でした。真夜中ですからひっそりとしていて、人の気配などありません。

ダディーはどっかりとベンチに腰を下ろしました。オレンジ色の街灯の光を浴びた背広の背中には哀愁が漂っています。

それから早速シーチキンの缶を開けました。普段はあれほど罵倒していた細いシーチキン。しかし、一旦空腹感を弄られた今ではとても美味しそうに映りました。早くしゃぶりtime…しゃぶりtime…

「あ゛!」

ダディーは慌てたようにコンビニの袋の中に手を突っ込みました。それから袋を揺すったりひっくり返したりしました。

「あぁもう!(怒り) 」

箸が入っていなかったのです。箸が無くてはシーチキンはうまく食べられません。それでも我慢できず、缶からダイレクトにスッチョム出来ないものかと試して見ましたがどうしても食べられません。

「オッパ芋から食べるか…」

大好物のシーチキンを目の前にお預けを食らったダディー。気の利かない島田インポ店長が憎いと腹の底から思いました。何が大きいチンポ銀河大帝だよ、小さいチンポ地球奴隷だろ。ダディーは溜まりに溜まったストレスを島田店長にぶつけました。

袋を開けるやいなや、ダディーはオッパ芋にしゃぶりつきました。スッチョムスッチョム…おいしい。オッパ芋に夢中で、怒っていたこともすっかり忘れてしまいました。あっという間に袋は空っぽになりました。ちっとも物足りないダディーは、指についたポテトの塩と油をペロペロ舐めちしています。

「食欲をいっぱい気持ちして気持ちよくしたい…」

食べ足りないダディーはシーチキンを食べるための箸を手に入れようと思いました。ダディーはさっきのコンビニに戻って行きました。家まではまだかなりかかるので、とても我慢出来ません。

ダディーは開けたままのシーチキンを持ちながら公園を後にしました。コンビニの近くは明るいはずなのに、道が段々と暗くなっていきました。どうやら知らない道に迷い込んでしまったようです。

道の舗装が途切れ、一歩を踏みしめる度に小石のジャリジャリという音が聞こえてきます。両側は鬱蒼とした木に覆われていて、行く手は益々暗くなっていました。

「後ろ…後ろが…(怖い)」

何度も後ろを振り向きそうになりながら歩き続けました。すると目の前が急に明るくなりました。





気がつくとそこには大きな泉がありました。その中から光が湧いてくるようでした。ダディーは驚いて右手に持っていたシーチキンを泉に落としてしまいました。すると神々しい光を纏って胸や腹が毛むくじゃらででっぷりと太った中年男性が現れました。どうやらこの泉の主のようです。

「(落としたのは)どっちだよ」

中年男性の右手には憧れの太いシーチキン、左手にはダディーが落とした細いシーチキンが握られています。

呆気に取られるダディーに対して中年男性は

「なんとか言えよ変態」

と決断を迫ります。我に返ったダディー、迷うことなく口をついて出た言葉はもちろん

「太いシーチキンが欲しい…」

その瞬間中年男性は

「あーダメダメダメ」

と言ったきり、どちらのシーチキンも渡さずに池の中に姿を消しました。

「悔じぃぃぃぃ!!」

こうしてダディーは細いシーチキンすら奪われてしまいました。

「どうにかなっちゃう…」

悲しみに打ちひしがれるダディー。しかし、泣いても泣いても空腹は満たされません。ダディーは新しいシーチキンを手に入れるためにコンビニへ向かいました。


ダディー「大きいシーチキン下さぁい?」

島田店長「無いんやぞ」

ダディー「・・・?」

島田店長「シーチキンは売り切れてオッパラディン

ダディー「あぁもう!」

島田店長「鯖缶ならあるんやぞ」

ダディー「いらない」

島田店長「腹が減ってるんやろ?」

ダディー「…」

島田店長「鯖缶が嫌いなんか?」

ダディー「細い鯖缶が憎い!」


すると島田店長はダディーをイートインスペースに連れていきました。それからおもむろに鯖缶を開けるとダディーの目の前に差し出しました。

島田店長「欲しいんやろ?」

ダディーは困りました。すっかり空腹感を弄られていたので目の前にある鯖缶がこの上なく美味しそうに見えたのです。ダディーの心は揺れ動きました。ここで鯖缶を口にしては真面目で優しい教師としての誇りを失うことになるのです。しかし、目の前の鯖缶をスッチョムしたいという気持ちもあります。

悶えるダディーに、島田店長は口元に薄ら笑いを浮かべながら、箸を渡しました。

「一度食べたら魅力に一撃やぞ?一撃やぞ?」
空腹という弱みを握って鯖缶へと誘導するという極めてシーチキン道に反する細い鯖缶行為にダディーは苦しみました。

二人の間に長い沈黙が訪れました。客のいない深夜のコンビニ店内には重々しい空気が漂っていました。

随分な時間が流れました。ダディーは震える手で鯖缶へと箸を伸ばしました。それから摘んだ一切れの鯖の身を口に運びました。

鯖缶が口に入っちゃう入っちゃう入っちゃう!

初めての鯖缶を島田店長に教えられた通り音立てて味わうダディー。

・・・!

「おいしい。」



島田店長「喜ぶんやど?」

ダディーは瞬く間に缶を空にしてしまいました。それからこう言いました。

「細い鯖缶でも欲しい!いっぱいちょうだい?」

島田店長は用意した鯖缶をダディーに差し出しました。ダディーはとうとう店の鯖缶を全て食べ尽くしてしまいました。

島田店長「鯖缶食って気持ちよかったか?」

ダディー「うーん最高!」



会計を済ませたダディーは店を後にしました。東の空が明るみはじめていました。ダディーは多幸感とともに軽やかな足取りで家路へ向かいました。鯖缶は最高。細い鯖缶はおいしい。

ダディーが帰った後、島田店長はほくそ笑みました。

「堕ちたな。鯖缶野郎に…」



それからのダディーの生活は荒廃を極めました。あれほど欲しがっていた太いシーチキンには脇目も振らず、細い鯖缶ばかりを食べるようになりました。島田店長とは鯖缶友達として親しくなりました。しかしその後、島田店長は鯖缶中毒と化したダディーに鯖缶をご褒美として見せつけ、散々奉仕させました。ダディーを鯖缶野郎に調教し、奴隷として扱うことが本当の目的だったのです。

普段は真面目で優しい教師だったダディーは、所構わず淫乱ダディーに大変身するようになりました。授業中でも太マラをおねだりするなどの行為を度々繰り返し、生徒職員からの信用は失墜、懲戒免職処分を受けました。

一方の島田店長もコンビニでの鯖缶横領が発覚し、店を解雇されました。鯖缶にうつつを抜かした二人は失業の憂き目を見たのです。


ある日島田がダディーのもとを訪れました。彼が手にしていたのは求人の広告。そこにはモデル募集中と書かれていました。30分で五万という破格の待遇でした。

島田「一緒に行くんやぞ?」

ダディー「あいーん…(了承)」



こうして二人はビデオに登場することとなりました。

日頃の練習の成果があって二人の掛け合いは名コンビのコメディアンのように息が合っていました。

この前まで教壇に立っていたダディーは、今やホモビ男優としてカメラの前にいます。ダディーは全てを失いました。ともに苦難を乗り越えてきた同僚も、大切な生徒たちも、それからいつも彼を助けてくれた家族も失いました。

ダディーの脳裏には彼らの顔が走馬灯のように浮かびました。その刹那、彼の心に真面目で優しいもとのダディーが戻ってきました。それから彼はビデオの撮影中にも関わらずこう呟きました。




「太いシーチキンが欲しい…」